広告からのメッセージ(2)
広告は色々なメッセージが隠れています。具体的に私が実際していた広告代理店との打ち合わせですが、
集客に困っている新築マンションギャラリーで、週1件か2件しか見学が無いような現場では、
特にモデルルームの内部写真を全面的に出していきます。
リビング、キッチン、バルコニーなどのきれいにディスプレイした写真で一目で誰もが憧れるような雰囲気を全面に出していきます。お客さんがモデルルームに行く理由のほとんどが「モデルルームを見たい」というニーズなのでその欲望を上げるようにモデル写真を全面に出していきます。モデルルーム写真を見せると中身がわかってしまうから来場しないのではという話もあるのですが、実物感は体感しないとわからないので見に行きたいと思ってしまうもの。逆にモデルルームの写真を出さない、エントランス写真も出さない、イメージやコンセプト内容だけを出しているところは、まだ集客に困っていなかったり、物自体に自信があったりで集客に焦っていない現場ですので、それ以上に賑わいや、さぞかし人気があることを訴えようと広告展開をしています。ですので販売当初の現場(販売予告広告)はコンセプトなどをチラシ全面に出しモデル写真などは出さないです。販売終盤戦は主にモデルルームにて集客を図っている流れになっています。(逆に販売当初からモデルルーム写真をバンバンでしているところはかなり集客が無いか物に自信が無いところと思って間違いないですよ、笑。)
おまけに、この知識を知っていると良いことがあります。
例えば、一概には言えませんが、値段交渉やサービスを引き出すには良いです。その現場がどのように動いているかわかれば対策も打ちやすいというわけです。
一度、じっくり新聞に入っている折込チラシなどを「この現場は何をもとめているか」「これを見て販売センターに足を運んでみたい」と思うのは誰かとか考えてみてみるのもおもしろいですよ。