悩む女性

賃貸・マイホームにかける費用の総額?

一生涯のサラリーマン年収は2億~3億円と言われています。

その内、マイホームにいくらかけるか、いくら家賃に払うのか?という点を考えた時、マイホームの本質が見えてきます。

日本人の平均寿命はどんどん伸び、もう数十年すれば「人生100年時代」とも言われています。

その人生の中で、私達は一体家にいくらのお金を費やすのでしょうか?

25歳から80歳までの55年間。賃貸にせよ、マイホームにせよ住居費が月8万円としたら、おおよそ合計5,280万円です。この大金をどう使うか。一生懸命に働いたお金。誰もが無駄に使いたくないものですよね。

それを知るにはまず、賃貸とマイホームで支払いの仕組みが違うことを知る必要があります。

支払い方法の違い

賃貸

財布からお金が出ていく

長生きすればするほどお金がかかり、自分の支払った金額は自分の手元には絶対に帰ってきません

マイホーム

お金が財布に戻っていく

支払ったお金は自分の資産に振替えられ、いざというときに換金して取り戻すことが出来ます。

見方を変えると「賃貸に住む=大家に金銭提供する=他人に奉仕する=損」とも考えられませんか?

私は東京転勤時に社宅費月4万円だったのですが、家を借りて(レンタルしている)いるのが、どうも損しているように思い、マイホーム購入してしまいました。

 

毎日がんばって働き手取り30万円のうち大家さんに家賃月8万円払ったとしたら、家に稼いだ分の25%以上大家さんに搾取されると思うと悲しくないですか?その考えは私がケチだから?

でも、賃貸のほうが気軽で身軽。そう思っていませんか?

支払いがしんどくなったら家賃の安いところへ引っ越せるし、場所も融通がききますよね。いざ引っ越す時に、引越し費用がかかるのだけが不満ですが、それは仕方ないですよね。

でも、

ご家族と一緒に今後の人生設計をしていく上で、果たしてそう簡単に「引っ越し」という選択肢が取れるでしょうか?ご近所付き合いも、お子様の学校の手続きも、転職も、いちから始めるのは本当に大変です。よっぽど生活費が大変で住居費を削るしかないという状況にならない限り、引っ越しは「ご家族の状況なども踏まえ、慎重に考える」必要がありますよね。

また、慎重に考える必要があるもう一つの理由は、人間誰しも「家族を守りたい」「変わらない生活を送りたい」という願望が有るからでしょう。

病気の時、災害の時、仕事で疲れた時。あるいは趣味を楽しむ時間、子育ての時間。人生で多くの時間を過ごすのが「我が家」なのですから。

実は、マイホームのほうが月々の支出が少なくなるかも?
あるいは同額で住環境が改善する例も…?

支出が減った事例

住環境が改善した事例

マイホーム購入者が感じたマイホームのメリットはこんなにも…

住居を奪われることのない安心感

家族で食事

マイホームは他人の都合に振り回されることがありません。賃貸だと「大家さん」が別に居るので、大家さんの意思によってはあなたの住まいが奪われる(住めなくなる)可能性もゼロではありません。

確かに、居住権と言われる「住む権利」は居住者にあります。しかしながら大家さん自身の金銭問題などに巻き込まれるリスクはゼロではないのです。

 

そういった「将来、家がなくなる(追い出される)」かもしれないという不安は解消されます。また、いつでも戻ってよいという安心感もあるでしょう。

住宅の質の高さと所得税の減税効果

家計簿をつける女性

同額の賃貸家賃とマイホームのローン支払いを比較した場合、マイホームのほうが耐震性、耐風性、設備仕様などにおいて、質が良いところに住む事が出来ます。

更に、現在(平成30年時点)であればマイホーム購入では住宅ローン減税を受けることができ、年間最大40万円×10年間の減税(節税)が可能となります。つまり、実質的に賃貸価格より安く・質の高い住居を手に入れることが可能となるのです。

家族(子ども)の故郷を作る

来るから顔を出す子供

あなたにご実家が有るように、あなたの住む家はお子様にとっての実家なのです。

マイホーム購入は、お子様の「いつでも帰れる実家を作る」ということになります。お子様にとって、いつ帰ってきても良い場所という安心感はとても大きなものでしょう。

もちろん、両親がいるところがどんな場所であっても(賃貸でも)実家にはなりますが、子どもにとってはいざという時に甘えにくいのではないでしょうか。

収入の主たる者が他界した場合の住宅の確保
→子どもへの資産にもなる

家の外観

誰しも考えたくは無いことですが、収入の主たる者に万が一のことがあった場合に、その後の家賃の支払いの不安が考えられます。

マイホームはそういった万が一のリスクにも侵されない場所、となるのです。その理由は、住宅ローンを組む際に加入する「団体信用生命保険」によるものです。

 

賃貸の場合、収入が途絶えた場合には家賃が滞る可能性が高く、そうなれば家の放棄につながってしまいます。

  • 仮に月10万円の家賃なら、
    月10万円×12ヶ月 = 年間120万円必要
  • もし生命保険が1000万円あったとすれば
    1000万円÷120万円(年間家賃)=8年あまりしか維持できない

 

これがマイホームの場合は、

万が一のときでも団体信用生命保険の加入によってローンの支払いが消滅するので、

マンションの管理費や修繕積立金程度の支出のみで住居を維持することが可能となります。

  • 仮に月8万円のローン(約3,000万の借入れ35年ローン)の支払い+管理費・修繕積立金2万円なら(月8万円+月2万円)×12ヶ月
  • 万が一のとき、団体信用生命保険によって月8万円の支払いが消滅するので 月2万円×12ヶ月 =年間24万円だけが必要
  • 別に生命保険が1000万円あったとすれば
    1000万円÷34万円(管理費・修繕積立金+固定資産税率10万円)=29年あまり維持可能
  • マイホームという資産を所有している(換金も可能)
  • 月2万円であれば、アルバイト程度でも生活が可能なのでは?

 

こういった観点でも、マイホーム所有は家族にとって「大きな安心」と言えるのではないでしょうか。

賃貸だから、マイホームだからという話でなく、
「今後数十年、家族の笑顔を守るために今何が出来るのか?」
その選択肢は知っておきたいですよね

ここまでで、賃貸とマイホームについて比較をしてきましたが、家賃の予算を決める段階で「この収入でこんな高い家賃を支払うなんて…」と感じるような高価な家を借りることはありませんよね。

マイホームも支払に関しては基本同じで、収入に見合わないマイホームを選ぶことはありません。だから、マイホームを買うときの「収入に対する購入価格のバランス」について、身近に知っている人が居ることが大事です。

  • 低リスクで
  • 収入に見合った家
  • あなたの人生でのコストパフォーマンスが高い

が大事です。だから選択肢の一つとして、「どんな人が、どんな思いで、どんな家を選んでいるのか?」を知っておいて損はないはずです。

マイホームを「所有する」という選択肢は、「知っていても損はない」と私は思うのです。あなたはいかがでしょうか?

すべての人が「マイホームを購入したほうが良い!」とは申しません。

でも、知らない人は知ってたほうが人生の選択肢がきっと増えるでしょう。

 

ルールを知らずに行うゲームでは必ず負けるのと同じで、選択肢を与えられないまま「選ばされる」ことはとても理不尽だと思いませんか?

実は、こんな人が
マイホームを選んでいます