「固定資産税」という家賃?

マイホームを持つと、税金がかかってくることは皆さんご承知と思います。有名なのが「固定資産税」。1月1日現在の所有者として固定資産課税台帳に所有者として登録されている者が、その年度の税を納付することになっています。ん?所有権がある自分の持ち物なのに持っているだけで税金がかかるのってなんか変と思いません?

 

そもそも土地税制というのは明治政府から始まっています。よくテレビで江戸時代では、土地は江戸幕府のものという認識はなんとなくみなさんも知っていたと思うのですが、明治政府がその財政基盤を確立するために地租に全面的に頼ったというのが始まりらしいです。明治政府としては、土地の私有権を認める代わりに、それに見合う税金を払ってくださいという法律を作ったということです。

 

ん?なんとなく国が所有者でそれを使わせてもらっているという専用使用(借りている)だけども所有権という名前になっているなと感じませんか。現に固定資産税を滞納すると法律では「差し押さえられる」ではなく「差し押さえなければならない」になっているとか。憲法29条上では財産権は不可侵とされていますが、同じ条には公共のために用いることができるともされています。こういうところを考ると「所有」でなくて所有権なのだとつくづく感じさせられます。

結局は日本国土は国の物なんですね。